認知機能の低下の主な原因となる因子。糖尿病など生活習慣病、ストレスや不安、うつ病、甲状腺機能異常、アルコール依存、ビタミンB12不足、脳血管性疾患、心循環器系疾患、頭部外傷、脳疾患 等

最近の研究では、軽度認知障害(MCI)の方が早期に適切な予防や治療を受ければ認知症の発症を防いだり発症を遅らせたりできることがわかってきています。*1

*1 冊子「もの忘れが気になるあなたへ」 NHK厚生文化事業団 監修:小阪憲司(聖マリアンナ医学研究所所長)。





MCI患者に対する現実的な対応例:*2

@ MCIについて患者や家族に説明
A 認知症発症の予防効果が期待される生活習慣病に対する指導や治療
B 非薬物的アプローチの紹介(表1)
C MCIについては「認知症とは診断されないが年齢相応の認知機能よりは低下しているグレイゾーンであることを教育 など

*2 第104回日本精神神経学会総会 精神経誌(2009)111巻1号 軽度認知障害(MCI)症例にはどう対応すべきか?
水上勝義(筑波大学大学院人間総合科学研究科精神病態医学)